社会医療法人 博友会

社会医療法人博友会は医療・看護・介護を通して地域に貢献いたします。

躁うつ病の症状や特徴とは?適切な治療法を知って一歩踏み出そう

躁うつ病の症状や特徴とは?適切な治療法を知って一歩踏み出そう

最近体の調子がいつもと違う、気分の上げ下げが激しいなと思い調べてみると「躁うつ病」という病気があることを知ったあなた。

この記事では、病気についてもう少しわかりやすい説明が欲しい人向けに「治る病気なの?」「どんな治療をするの?」に関する疑問を解説しています。

よく間違われる「うつ病」との違いや、うつ病と間違われない為に、診断前に明確にしておくことなども説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

躁うつ病は早めの治療が鍵を握ります。この記事で、適切な治療へ一歩踏み出し、元の生活を歩みましょう!

躁うつ病は「そう状態」と「うつ状態」を繰り返す病

双極性障害(躁うつ病)は、気分が高まったり落ち込んだり、「躁状態」と「うつ状態」を繰り返す脳の病気です。双極性障害(躁うつ病)の中にも2種類あり、下記のように分類されます。

  • 双極I型ー激しい躁状態とうつ状態のある
  • 双極Ⅱ型ー軽い躁的な状態(軽躁状態)とうつ状態

日本では、500人に1人にかかると言われており、決して珍しい病気ではありません。

また、かかりやすさに男女差はなく、20代から30代前後に発症することが多いとされています。中学生から老年期まで、幅広い年齢で発症する病気です。

躁うつ病はうつ病との鑑別が難しいこともある

躁うつ病はうつ病との鑑別が難しいこともある

「うつ病」という言葉が入っているので、うつ病なのでは?と思う方もいると思いますが、「躁うつ病」と「うつ病」は全くの別の病気で治療法も異なります。

双極性障害(躁うつ病)は、躁(そう)状態で始まることもあれば、うつ状態で始まることもあり、人によって異なります。

そのため、明らかな躁状態で受診した場合は、「双極性障害」という診断がつく一方で、うつ状態で受診した場合、多くの場合「うつ病」と診断されます。

実際、うつ病と診断されていた患者さんの10人に1人は最終的に双極性障害に診断が変わるといわれています。

医師の診察力も必要ですが、誤らないためには、自分の症状を明確に覚えておくことも大切です。

診察の際に、医者とコミュニケーションをとる際に、こんな症状もあるということを具体的に覚えておきましょう。

躁うつ病には具体的にどんな症状があるのか

躁状態の症状うつ状態の症状
気分が高ぶって誰かれかまわず話しかける一日中憂鬱な気分
全く眠らず動き回る夜眠れなくなる、逆に眠りすぎる
ギャンブルに全財産つぎ込む大好きなものに関心を持てない
高額なローンを組んで買い物する食欲が低下する
おしゃべりになる億劫で体を動かすことができない
自信満々になる死んでしまいたくなる
考えが次々に浮かび多弁疲れてばかりいる

もし心当たりがあれば診察時に相談しましょう。早めの対処が快復の一歩となります。

躁うつ病になってしまう原因とは?

双極性障害(躁うつ病)の原因は、実はまだよく分かっていません。脳内でさまざまな情報を伝える神経伝達物質の働きが乱れる「脳の病気」と考えられています。

発症にはストレスや生活リズムの乱れなど、さまざまな環境要因が関係していると考えられています。

躁うつ病の治療法について

躁うつ病の治療法について

躁状態から回復するときは、そのまま良くなるよりも、うつ状態を経てから回復する方が普通です。しかし、その後、安定しないままに、また躁状態になってしまくことは多くありません。

予防療法が奏効すれば、その後はすぐに落ち着きます。予防療法を行わなければ、ほとんどの場合、再発する病気と考えられていますのでご安心ください。

しかし治療を怠ると、再発するたびに、次の発症までの期間が短くなり、調子のいい期間がなくなり体にも負担がかかります。

そうならない為には、早期に適切な治療を開始することが大切です。

具体的な治療法

具体的な治療法

双極性障害(躁うつ病)の治療では、薬物療法を中心とし、「躁」と「うつ」のどちらでもない普通の状態をできるだけ長く維持し、以前と変わらない生活ができることを目指します。

現在の治療法では、気分安定薬をメインに、症状に合わせて抗精神病薬や睡眠薬などが処方される事が多いです。

気分安定薬

躁やうつの波を小さくし、さまざまな症状のコントロールが期待できます。

以下のような薬が処方されることがあります。

抗精神病薬

気分安定薬に比べて即効性に優れているため、症状の現れ方に合わせて処方されます。

いずれも主治医と相談しながら薬の効き方をみながら、それぞれに合った薬を見つけていくことが大切です。

薬物療法以外にも、心理教育、認知行動療法、対人関係療法、社会リズム療法などがあります。

まとめ

今回は、双極性障害(躁うつ病)の症状、具体的な治療法について紹介しました。

躁うつ病は、「躁状態」と「うつ状態」を繰り返すので、一見、うつ病として診断されることもあります。

なので、自分の症状を明確に知っておくことも早期治療開始に大切です。

治療法としては、薬物療法を中心に、繰り返す症状をを平常化していくことで、普通の生活を送ることが目的としています。

体の気になることなどございましたら、身近なかかりつけ医にご相談ください。

社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。

平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。

電話番号:0125-38-8331
アクセス方法
交通機関
◆JR⇒ 〔根室本線〕平岸駅下車(徒歩7分)
◆中央バス⇒
〔滝芦線〕〔砂芦線〕新光町停留所下車(徒歩1分)
〔高速ふらの号〕平岸停留所下車(徒歩7分)
駐車場も完備しておりますので、お車でもお越し頂けます。