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若年性認知症とは?チェックリストや種類、通常の認知症との違いを解説!

若年性認知症とは?チェックリストや種類、通常の認知症との違いを解説!

「まだ高齢者じゃないのに最近物忘れが酷い…ひょっとしてこれって認知症なんだろうか?」

こういった不安を抱える方は多くいらっしゃいます。お仕事をされていたり、子育てをされている状態で中々病院に行けないという方も非常に多いです。

しかし、もし仮に若年性認知症であった場合、放置することで取り返しがつかないほど進行してしまいます。

そこで今回は、多くの認知症患者さまと関わらせていただく博友会が、若年性認知症について解説します。

ご自身が認知症の疑いがあるかのチェックリストもご用意しておりますので、疑いがある場合は早めの段階で受診しましょう。

若年性認知症とは、18〜64歳で発症する認知症のこと

若年性認知症とは、18〜64歳で発症する認知症のこと

若年性認知症は18歳〜64歳で発生する認知症全体のことを指します。その名の通り若い世代での発症となるため、仕事や子育てなどの悩みが起きやすいライフステージです。

30代や40代で発症することも珍しくなく、ある日突然自分がどこで働いているかわからない、といったケースもあります。

認知症は、記憶や言語、判断能力などの「認知機能」が低下した状態のことで、症状は様々。セルフチェックリストを用意しましたので、見てみましょう。

若年性認知症をチェックする

若年性認知症をチェックする
  • 財布や鍵など大切なものをよく無くす
  • 蛇口やガスの元栓の閉め忘れが増えた
  • 今日の日付と曜日がわからない時がある
  • いつも通っている場所なのに迷うことがある
  • 怒りっぽくなってきた
  • 注意が必要な範囲:出来事自体を忘れ、日常生活に支障が出る
  • ついさっきのことを全く思い出せない
  • 何度も同じことを話したり、聞いたりする
  • 家族や親しい友人が知らない人に思える
  • リモコンなど今まで使っていたものの使い方がわからない

当てはまった数が多いほど、認知症の可能性が高いです。しかし、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)である可能性もあり、こちらであれば治るケースもあるため一度受診して確かめましょう。

次に、若年性認知症の種類と主な症状について解説します。

若年性認知症の主な種類と症状

若年性認知症の主な種類と症状

よくある自覚症状としては「物忘れ」や「計算」ができなくなった、ということで異常に気付く方が多いです。

しかし、細部の症状は種類により異なります。ここでは種類ごとの症状を見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、段階的に症状が進行することが特徴です。例えば、集中力の低下や睡眠不足などの症状から親しい人の顔、名前が思い出せないなど。

最も多い認知症で、進行すると家族の顔がわからなくなる、尿・便失禁が日常化するなど、介護なしで日常生活を送ることが難しくなります。

アルツハイマー型認知症は進行が早い種類でもあり、放置すると大変なことになります。詳しくは以下の記事で解説しているので、一度ご確認の上、疑いがある場合は早期受診をおすすめします。

脳血管性認知症

脳血管性認知症の主な症状は記憶障害、見当識障害(日時や曜日、場所がわからない)、実行機能障害(段取りがうまくできない)など。

階段状に急激に悪化することが多いことも特徴の一つです。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症の主な症状は行動や言語の問題。脳の一部分が変化するため、行動障害や認知機能障害に加え、人格変化や失語症などが起こることが特徴の認知症です。

急に怒りっぽくなって暴力を振るうようになった、今まで真面目だったのに万引きなどを行うようになった場合、前頭側頭型認知症の可能性があります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の主な症状には、視覚幻覚、パーキンソン病様の運動症状(手足のこわばり、小刻み歩行など)、認知機能の変動があります。

身体に症状が現れる認知症で、寝ている時に突然叫んでしまうのも特徴の一つ。

認知機能が良い時と悪い時の波がある種類の認知症なので、発見が遅れがちです。

アルツハイマー型以外の認知症については、以下の記事で解説しています。特に、「急に物忘れが激しくなった」「最近言葉に詰まるようになった」などの症状がある方はご覧ください。

普通の認知症と若年性認知症での違いは?

普通の認知症と若年性認知症での違いは?

今の研究段階では、通常の認知症と若年性認知症に、発症のメカニズムの違いは認められていません。

しかし、進行速度が速い、社会的な問題が発生するなどの違いがあります。ここでは具体的にそれらの違いを見ていきましょう。

若年性認知症の方が進行が早い

認知機能の低下が、高齢者よりも2倍ほど速いと言われています。たった半年放置しただけで、取り返しがつかないほど進行してしまうこともあります。

「なんかおかしいな?」と思った段階で早期受診することが大切です。

社会的な問題が発生する

若年性認知症は、働き盛りの年代です。症状が進行してしまうと、転職を余儀なくされ、年収が下がってしまうなど社会的な問題が発生します。

また、金銭的なダメージだけでなく、心理的ダメージも高齢者の認知症に比べ大きいため周囲のサポートが必要不可欠です。

働き盛りの年代であることから、「異常はあるものの何とか仕事はできるから…」と受診を後回しにしてしまう場合が多いですが、早期発見しMCI(軽度認知障害)の状態であれば根治できるケースもあります。

まとめ

今回は若年性認知症について解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。

  • 若年性認知症とは、18〜64歳で発症する認知症のこと
  • 「物忘れ」や「計算ができない」ことで異常に気付くことが多い
  • 認知症の種類により症状が異なる
  • 若年性認知症は進行が速く、当事者にとっての社会的な問題が発生しやすい

何度もお伝えした通り、若年性認知症は放置すると大変なことになります。ご自身のためにも、介護者のためにも早い段階での受診が大切です。

私たち博友会でも、認知症の診療を行っています。時間外診療も行っておりますので、紹介させてください。

博友会は精神科救急医療として「時間外診療」も行っています

平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。心の体調が悪い時、医師の診察を受けたい時はお電話いただければ、夜中でも診察させていただきますのでまずはお電話ください。

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