若年性アルツハイマーは、全国で3万人以上の方がかかっている疾患です。
最近物忘れが激しい、仕事でミスが増えてきた時は、体からのサインかもしれません。進行を遅めるためにも、早め早めの対処が必要になります。
この記事では、若年性アルツハイマーの症状からチェックリストを紹介し、まずは判断。疑いがある場合の対処法について解説しています。
目次
若年性アルツハイマーとは?進行度別の主な症状
若年性アルツハイマーとは、18歳〜64歳の間で発症するアルツハイマー型認知症で、若年性認知症の一種です。
原因は明確に解明されていません。しかし、今段階ではアミロイドβとタウタンパクというタンパク質が脳に蓄積することが原因と考えられています。
まずは進行度別の症状を見ていきましょう。
初期症状:うつ病に近い症状が出る
- 頭痛
- めまい
- 不眠
- 不安感
- 自発性の低下
- 抑うつ状態
中期症状:日常生活でミスが増える
- 通い慣れた通学路・職場への道で迷う
- 今日が何日かわからなくなる
- 物や事柄の名前がすぐに出てこない
後期症状:日常生活に支障をきたす
- 同僚や家族の顔がわからない
- 表情が乏しくなる
- 普段できていたルーチンができなくなる
上記のように、段階的に症状が推移します。次の項目でチェックリストを用意しましたので、あなたが当てはまっていないかを見ていきましょう。
若年性アルツハイマーのセルフチェックリスト
- 最近小さなミスが増えてきた
- 集中力が落ちてきた
- 夜眠れない・眠りが浅い
- 気分が落ち込みがちだ
- 仕事量が変わっていないのに残業が増えた、段取りが悪くなった
- いつも通ってる道で迷った
- 物や人の名前を思い出すのが大変だ
- 周りから物忘れが増えたと言われた
- いつも使っている出勤・通学路で迷ってしまった
当てはまる数が多いほど、若年性アルツハイマーの可能性が高いと言えます。
若年性アルツハイマーかも?と思ったら:メモリーノートを使う
まずは受診をおすすめしたい所ですが、中々時間が取れない、気持ちの整理がつかないこともあるかと思います。
そんな時は、まず「メモリーノート」を書くようにしましょう。メモリーノートは、認知症などの物忘れで悩む方向けに開発されたノートであり、スケジュール管理やtodoリストとして使用できます。
また、今の自分の気持ちについてを赤裸々に書き出すことで気持ちの整理にも繋がります。
特にお仕事されている方は、小さなミスを防げるようになるため、見返すクセをつけてみてください。
メモリーノートは以下のページでダウンロードできます。
高次脳機能障害支援ツール/茨城県気持ちが落ち着いたら、なるべく早い段階で受診するようにしましょう。
若年性アルツハイマーは放置すると危険
若年性アルツハイマーの進行は、高齢者の認知症と比べ進行速度が早いことが知られています。
そのため、「最近なんか変だけど、疲れのせいだろう」と放置してしまうと、仕事への影響が大きくなり生活が大変になる、日常生活を支援無しで送るのが困難になるなど、後々の生活が大変になります。
「なんか変だな」と思った段階で、早め早めの受診をするようにしましょう。
治療方法については、概ね通常のアルツハイマー型認知症と共通しているため、以下の記事の解説をご覧ください。
まとめ
今回は若年性アルツハイマーについて解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
- 若年性アルツハイマーとは、18〜64歳で発症するアルツハイマー型認知症のこと
- 初期症状はうつ病に近い症状が出る
- 中期症状〜後期症状は、「道に迷う」「同僚の顔がわからない」など実生活に被害が出始める
- 疑いが出始めたら、まずは「メモリーノート」を活用する
- 若年性アルツハイマーは進行が早いため、早めの段階で受診する
物忘れが多いと不安に感じることが多々あると思います。また、気分が沈みがちで周りに相談できる人もいない時は辛いですよね。
そんな時は、私たち「博友会」にご相談ください。まずはあなたの苦しい思いや、悩んでいる症状について聞かせていただけると幸いです。
その後、多くの認知症患者さまや、うつ病患者さまと関わらせていただいた知識・経験から、適切なアドバイスをさせていただきます。
時間外診療も行っておりますので、不安な気持ちが強くなった場合はご相談ください。
博友会は精神科救急医療として「時間外診療」も行っています
平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。心の体調が悪い時、医師の診察を受けたい時はお電話いただければ、夜中でも診察させていただきますのでまずはお電話ください。
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