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あなたの物忘れは正常?セルフチェックで確認!物忘れ改善の対処法についても解説します

あなたの物忘れは正常?セルフチェックで確認!物忘れ改善の対処法についても解説します

「最近物忘れが激しくて…これって大丈夫なのかな」

お年を重ねるにつれて物忘れが増えてくるのは正常なことです。ただ、中には脳に何らかの異常が起きている場合もあります。

そこで今回は、一般的な物忘れについて解説し、セルフチェックリストであなたの物忘れの度合いを自己診断してみましょう。

注意が必要な場合や、物忘れ改善の対処法についても紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

一般的な物忘れの症状

一般的な物忘れの症状

物忘れは誰にでも起こり得ます。例えば、「スマホをどこに置いたのか忘れた」「家の鍵をかけ忘れていた」「約束をうっかり忘れていた」など。

特に高齢者(65歳以上)になるほど物忘れは多くなります。しかし、同時に「認知症なのではないか?」と不安に思われる方も多いでしょう。

そこで、あなたの物忘れが正常範囲なのか、注意が必要なのかのチェックリストをご用意しました。次の項目で見ていきましょう。

物忘れのセルフチェックリスト

物忘れのセルフチェックリスト

次に、物忘れのセルフチェックリストをご用意しました。あなたが今どの範囲にいるかを調べてみましょう。

正常範囲:一部のことをど忘れしている

  • 芸能人の名前は思い出せないが、何の番組で話していたかはわかる
  • 約束を忘れていても、いつ約束したかは覚えている
  • メガネをしまった場所を忘れても、しまったこと自体は覚えている
  • 昨日の晩御飯は思い出せないけれど、食べたことは覚えている

上記のように、一部のことを忘れているけれど、何をしたかは覚えている場合は正常な物忘れです。

やや注意が必要な範囲:物忘れが目立つが、日常生活に支障がない

  • 財布や鍵など大切なものをよく無くす
  • 蛇口やガスの元栓の閉め忘れが増えた
  • 今日の日付と曜日がわからない時がある
  • いつも通っている場所なのに迷うことがある
  • 怒りっぽくなってきた

注意が必要な範囲:出来事自体を忘れ、日常生活に支障が出る

  • ついさっきのことを全く思い出せない
  • 何度も同じことを話したり、聞いたりする
  • 家族や親しい友人が知らない人に思える
  • リモコンなど今まで使っていたものの使い方がわからない

どの範囲かわからない時にチェックしておきたいこと

  • 症状の内容(置き忘れ、道に迷ったなど)
  • 時間は何時だったか
  • どれくらい頻繁に起きるか

そもそも物忘れはどうして起きるのでしょう?次の項目で解説します。

物忘れの代表的な3つの原因

物忘れの代表的な3つの原因

物忘れの原因はいくつかあります。ここでは代表的な3つの原因と仕組みについて解説しましょう。

1.一般的な物忘れ

一般的な物忘れは、加齢に伴い脳が萎縮し、認知機能がゆっくりと衰えていきます。

物忘れの頻度は加齢と共に多くなるものの、「忘れていたことを覚えている」「言われたら約束したことを思い出した」など、忘れていた自覚がある場合は加齢による物忘れの場合がほとんどです。

2.認知症

認知症の症状として物忘れが発症することもあります。特徴としては、昔のことは覚えているのに、ここ最近のことが抜け落ちている状態が多いです。

認知症には種類があり、最も多いアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管型認知症と原因は様々です。

認知症については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

3.その他の脳の病気

ついこの間まで正常だったのに、突然物忘れが起きて、すっぽりと記憶が抜け落ちた場合や、交通事故などで頭に外傷を負った数週間後などは、脳の病気を発症している可能性があります。

こういった場合は緊急性が高いことが多いため、すぐに受診しましょう。

日常でできる物忘れ改善の方法

日常でできる物忘れ改善の方法

次に、自宅でできる物忘れ改善のための方法を見ていきましょう。

1.十分な睡眠をとる

睡眠不足で脳が疲れてる状態だと、思考力・記憶力共に低下します。

また、睡眠不足になると「アミロイドβ」というアルツハイマー型認知症との関係が疑われている物質も多く脳内に残ってしまうため、認知症予防といった面でも十分な睡眠は大切です。

適切な睡眠時間には個人差がありますが、一般的には6時間〜7時間以上眠るのが良いとされています。

2.趣味を楽しむ

趣味を楽しむことも、物忘れ改善に役立ちます。手先を動かしたり、体を動かすことで脳に刺激が行き、活発に活動します。

特に「ウォーキング」や「パークゴルフ」など体を動かす趣味であれば、筋肉の老化や認知症予防にも繋がるため一石二鳥。ただし、激しい運動は骨折の危険があるので活動レベルに合わせた趣味にしましょう。

3.食生活に青魚やナッツを取り入れる

食生活を見直すことも物忘れの改善に繋がります

具体的には以下のような食材は記憶力を改善すると言われています。

食材記憶力に関係する成分
鮭、イワシなどオメガ3脂肪酸
ナッツ、緑黄色野菜ビタミンE
肉、魚、卵ビタミンB12

認知症かも?と思ったら

最近した体験の記憶がすっぽりと抜け落ちているなど、「これって認知症かも?」と思ったら、早い段階で専門医に相談しましょう。

認知症は放っておくと進行し続ける病気で、今のところ健全な状態に戻せる薬はありません。早め早めの段階で対処することで、後々の大変さが変わってきます。

また、事前に知識をつけておくと、医師の話も理解しやすいと思うので以下の記事をご覧ください。

まとめ

今回は物忘れについて解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。

この記事のポイント
  • 正常な物忘れは「忘れていたことを思い出せる」
  • 注意が必要なのは「忘れていることすら覚えていない」
  • 物忘れの改善は「十分な睡眠をとる」「趣味を楽しむ」「食生活に青魚やナッツを取り入れる」
  • 認知症かもと思ったら放置せずに専門医に相談する

元気なままでい続けるためにも、対処法を実践しながら生活してみましょう。また、認知症予防についても大切ですので、詳しくは以下の記事からご覧ください。

「物忘れか認知症か判断が難しい」「平日は中々時間が取れなくて、病院に行けていない…」などお悩みの方がいらっしゃいましたら、私たち「博友会」にご相談ください。

博友会は精神科救急医療として「時間外診療」も行っています

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