海外の研究で、認知症になりやすい人の性格が発表されており、その性格の人が言ってしまいがちな口癖を見ることで、認知症になりやすいかどうかの参考にできます。
しかし、あくまでなる可能性が比較的高いというだけです。診断には専門医の判断が必要であることを前提としてご覧ください。
まずは認知症になりやすい人の口癖から見ていきましょう。
目次
認知症になりやすい人の口癖は?
まず、認知症になりやすい人の口癖を一覧で見てみましょう。ここで紹介する口々は、あくまで一般論ですのでご理解の上ご覧ください。
- 「これだから今の若い人は」
- 「昔は良かった」
- 「どうせ自分なんて」
- 「もう歳だから」
- 「あなたが悪いのよ」
では、口癖からどういった性格や特徴を持つ人が認知症になりやすいのかを見ていきましょう。
口癖以外に認知症になりやすい性格・特徴
ここでは、海外の研究を元に認知症になりやすいと言われている性格・特徴をご紹介します。
心配性・ネガティブな人
スウェーデンのイエーテポリ大学による研究では、心配性の度合いが高い人は低い人に比べて約2倍認知症になるリスクが高いということが明らかになりました。
参考論文:Cognitive and physical activity and dementia | Neurology
批判や皮肉が多い人
東フィンランド大学の脳神経学者、トルパネン博士の論文によると、皮肉や批判が多い人ほど認知症発症のリスクが高まるという結果が出ました。
皮肉や批判が少ない人と比べると、発症のリスクは3倍近く高いとのこと。日頃から批判や皮肉の多い方は注意しましょう。
参考論文:Late-life cynical distrust, risk of incident dementia, and mortality in a population-based cohort | Neurology
反対に言うと、積極的で前向きな人は認知症になりにくい傾向にあると言えます。
認知症になりやすい人への予防策
認知症になりやすい生活を解説しましたが、性格は中々変えられませんよね。長年培った経験によりできた性格は年を重ねるほど変えることが難しくなります。
そこで、認知症になりやすい人への予防策をご紹介します。
認知症予防のためのポイントは5つあります。
- 食生活を見直す
- 有酸素運動をする
- 社会との接点を持つ
- 認知機能トレーニングを行う
- 禁煙する
詳しくは以下の記事で解説していますので、認知症を予防したい方はぜひご覧ください。
コラム:口癖が脳に与える影響
言葉は脳の神経回路を活性化させます。ネガティブな口癖がある人は後ろ向きな気持ちや自己否定感が強まる傾向があり、口癖によって脳が影響を受け、考え方も変わってしまいます。
脳科学的にもミラーニューロンが言語による影響を受けると言われており、先ほどお話した通り心配性やネガティブな人は認知症になりやすいと言われているため、日頃からポジティブな言葉を口癖にするよう心がけましょう。
まとめ
今回は認知症になりやすい人の口癖・性格について解説しました。今回紹介したのはあくまでなりやすい特徴で、必ずしも認知症になるわけではありません。
認知症の診断は専門医の判断が必要であるため、疑いがある場合は必ず受診しましょう。
また、認知症への正しい理解も悪化させないために大切なことです。認知症については以下の記事で噛み砕いて説明しておりますので、あわせてご覧ください。
私たち博友会でも、多くの認知症患者さまと関わらせていただいており、診断はもちろん日常の介護につきましてもアドバイスさせていただきますので、認知症に関することでお悩みのことがあればご来院ください。
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