「僕、うつ病なんです、最近気持ちが沈んで作業が手につかないんです」
そのような言葉を聞いた時、否定していませんか?
万が一本当にうつ病だった場合、その人にとって最悪の未来を招くこともあります。そこで今回は、「うつ病だと自分で言う人」とどう接すれば良いか、うつ病かをどこで判断すれば良いかなどについて解説させていただきます。
正しい対処法を知っておくことで、最悪の事態を防げるため一つひとつ見ていきましょう。
目次
うつ病だと自分で言う人を放置するのはNG
自分でうつ病だと言う人の中には、ただ会社を休みたいがために言う人もいます。
しかし、本当にうつ病や別の精神疾患の可能性もあります。万が一何らかの精神疾患になっていた場合、放置すると治療期間が伸びるなど本人にとってのデメリットが非常に大きくなってしまいます。
そこで、次の項目ではその人がうつ病の可能性があるかを、うつ病の症状から見ていきましょう。
当てはまっていたら要注意!うつ病かを判断する5つのポイント
「自分はうつ病だ」と言う人がうつ病かどうかは医師の診断を受けないとわかりません。しかし、うつ病の症状について知っておくとうつ病の可能性が高いかどうかを判断することができます。
ここでは、うつ病の症状を元に判断のポイントを解説させていただきますので、あなたの近くの方に当てはまっていないかをご確認ください。
- 身だしなみに気を遣わなくなった
- 体型が急激に変化した
- 遅刻や欠席が多い
- いつもイライラしている
- ずっと眠たそうにしている
それぞれ詳しく解説します。
1. 身だしなみに気を遣わなくなった
うつ病になると、意欲の低下が起こり身だしなみに気を遣えなくなるケースが多くあります。
今まで服装や髪に気を遣っていた人が、ヨレヨレのシャツを着ていたり、ボサボサの髪のまま出社していたりする場合は要注意です。
2. 体型が急激に変化した
うつ病になると食欲の増加・減少が症状として現れる場合もあります。急に太った、痩せたなどの変化がある場合はうつ病の症状か、摂食障害になっている可能性があるため注意が必要です。
3. 遅刻や欠席が多い
抑うつ状態になると、朝に気分が沈むことで出社の準備ができない場合があります。今まで遅刻・欠席をしなかった人が急に増えた場合、うつ病の可能性も。
4. いつもイライラしている
うつ病になると、常に不安が付きまとったり、今までできていたことができなくなる焦りから思考が空回りすることでイライラしてしまうことも症状の一つとして現れます。
元々温厚だった人が急に怒りっぽくなった、声を荒げているのを初めて目撃した場合などは要注意です。
5. ずっと眠たそうにしている
うつ病になると睡眠障害を併発することがよくあります。目の下に濃いクマを作っていたり、居眠り、日中ずっと眠たそうにしている場合も注意しましょう。
以上のようなポイントに当てはまる場合、うつ病の可能性があります。しかし、現代では非定型うつ(新型うつ)とも呼ばれる精神疾患もあり、別の精神疾患の可能性も否定できません。
様子がおかしい、以前と比べ大きく様子が変わったなど気になる点がある場合、必ず医師の診断を受けてもらうようにしましょう。
うつ病だと自分で言う人との接し方
自分でうつ病だと言う人との接し方のポイントは以下の3点です。
- 頭ごなしに否定しない
- 一般論を押し付けない、説教しない
- 無理やり誘い出さない
本人の怠慢である場合は大きな問題になりませんが、万が一うつ病であった場合を考えて、うつ病を悪化させない関わりが大切です。
うつ病の方と接する上で最も大切なことは「傾聴」であり、本人の話したいことを聴く、話したくない時はいつでも相談してもらえるようオープンな状態を作っておくことが重要です。
うつ病の人と関わる際のより具体的なポイントは以下の記事で解説しておりますので、併せてご覧ください。
まとめ
今回は自分でうつ病だと言う人との関わり方と、判断のポイントについて解説させていただきました。最後に要点を振り返りましょう。
- 身だしなみに気を遣わなくなった
- 体型が急激に変化した
- 遅刻や欠席が多い
- いつもイライラしている
- ずっと眠たそうにしている
- 頭ごなしに否定しない
- 一般論を押し付けない、説教しない
- 無理やり誘い出さない
あなたの周りでうつ病の可能性がある人がいるなら、医療機関への診断を勧めてあげてください。
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