一口に「心が壊れる」と言ってもその種類は様々です。一般的な名称として「気分障害」と呼ばれることが多いですが、「うつ病」「双極性障害」などの種類があります。
そこで今回は、日本での発症率が多い「うつ病」を中心に心が壊れる前兆や特徴、放置した場合の危険性と対処法について解説させていただきます。
特に前兆・特徴について当てはまる場合は要注意です。
あなたの心の健康を確認するためにも、一つひとつ見ていきましょう。
目次
心が壊れる前兆・特徴は?
心が壊れる前兆、特徴について見ていきましょう。
- 疲れているのに眠れない、寝てもスッキリしない
- アルコール・喫煙・浪費などが増える
- 顔つきが変わる
一つひとつ見ていきましょう。
疲れているのに眠れない、寝てもスッキリしない
うつ病の症状の一つに「不眠」があります。不眠は、寝つきが悪い以外にも眠りが浅い、朝早く起きてしまうなどの症状があるため、「以前と比べて眠るのが大変になった」「寝起きがだるく、スッキリしない」といった場合は注意が必要です。
アルコール・喫煙・浪費などが増える
最近お酒が飲みたくてしょうがない、タバコの量が一日一箱になった、計画を立てずに大きな買い物をしてしまっている、など以前の生活と大きな変化があった場合についてもうつ病の可能性があります。
また、それぞれ依存症になる危険性もあり、体だけでなく経済的にも深刻なダメージを受けてしまうことも少なくありません。
以前と比べて嗜好品の量が増えた、浪費が増えたと感じる場合は要注意です。
顔つきが変わる
うつ病になると顔つきが変わるとも言われます。具体的には無表情、暗い表情、不自然な笑顔など。これは「睡眠障害」「抑うつ」「意欲の減退」などの症状が原因であることが考えられます。
自分では中々気づきにくい部分ですので、周囲から「最近暗い表情増えたね」と言われたら要注意です。
うつ病っぽい場合そのまま放置するのは危険
うつ病のような症状が出ている場合は、放置は危険です。放置することで以下の危険性があります。
- 治療期間が数十年単位になる
- 不安感が強く出歩けなくなる
- 希死念慮(死にたいと思ってしまう気持ち)が強まる
これらはあくまで「最悪の可能性」です。しかし、放置し続けると多くの方に現れる症状のため、最悪の可能性を避けるために放置するのはやめましょう。
では、具体的に何をすれば良いのか?次の項目で解説します。
うつ病っぽい場合の対処法
- 十分な睡眠時間と質を確保する:飲酒を控える、夜間にスマホを使わない
- 生活リズムを整える:起きる時間を決める
- 運動習慣を取り入れる:ウォーキングをする
- 栄養バランスを見直す、食事の時間を決める:朝・昼・夕しっかりと食べる
以上の対処法を試しても、心が晴れない、憂うつな気持ちのままであれば、専門医に相談しましょう。
うつ病だと思ったら病院に相談する
もしあなたが「ひょっとしてうつ病かもしれない…」と思ったなら、先延ばしにせず通院し、専門医に相談しましょう。
社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております
平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。
駐車場も完備しておりますので、お車でもお越し頂けます。
また、事前に医師に伝える項目をおさえておくと診療がスムーズに進みます。
医師に伝える項目
以下のことを事前にまとめておくと、診察がスムーズに進み、金銭的な負担も減ります。具体的な項目は以下の通りです。
- 現在困っていることは何か?(遅刻が多い、夜眠れないなど)
- どのような症状があるか?(食欲が沸かない、気分が落ち込むなど)
- いつから困っているのか?(一ヶ月前から、など)
- 具体的にどのような場面で、どのような症状が出るか(朝起きた時特に気分が沈むなど)
- 原因として思い当たることはあるか?(仕事が多忙、家庭がうまくいっていないなど)
- 受診した経緯は?(家族に勧められた、うつ病診断をしたら要注意と出たなど)
また、ざっくりとした診察の流れについては以下の通りです。
- 問診票を記入する
- 30分〜1時間程度医師と話し、現状を伝える
- 診断と今後の方針を聞く
まとめ
今回は心が壊れる前兆として、うつ病を中心に解説させていただきました。最後にポイントを振り返りましょう。
- 疲れているのに眠れない、寝てもスッキリしない
- アルコール・喫煙・浪費などが増える
- 顔つきが変わる
- 治療期間が数十年単位になる
- 不安感が強く出歩けなくなる
- 希死念慮(死にたいと思ってしまう気持ち)が強まる
- 十分な睡眠時間と質を確保する:飲酒を控える、夜間にスマホを使わない
- 生活リズムを整える:起きる時間を決める
- 運動習慣を取り入れる:ウォーキングをする
- 栄養バランスを見直す、食事の時間を決める:朝・昼・夕しっかりと食べる
- 現在困っていることは何か?
- どのような症状があるか?
- いつから困っているのか?
- 具体的にどのような場面で、どのような症状が出るか
- 原因として思い当たることはあるか?
- 受診した経緯は?
繰り返しになりますが、万が一うつ病だった場合、放置すると大変なことになります。少しでも「うつ病かな?」と思ったらすぐに通院し、医師に相談するようにしましょう。
うつ病の症状や治療法について、詳しいことが気になる方は以下の記事をご覧ください。