皆さんのご家族やお知り合いの中に、最近急に怒りっぽくなってしまった方はいらっしゃいませんか?
「ほんのささいな物音がキッカケで喧嘩になってしまった…」といったケースがもしかしたらあるかもしれません。
大事な人の様子が普段と違うと不安になってしまいますよね。
もし仮にうつ病だった場合、放置してしまうと後の治療が難しくなってしまいます。
今回は、うつ病の人が攻撃的になった際にとる行動の特徴・原因と、うつ病の疑いがある場合、周りの方ができることについて解説します。
人間関係の不安解消や問題解決の参考に役立てていただけると幸いです。
それでは早速見ていきましょう。
目次
イライラ・攻撃的!うつ病の人がとる行動の特徴
うつ病の人が攻撃的になると、以下の3つの行動をとりがちです。
- 口調が強くなってしまう
- 身の回りの物を壊してしまう
- カッとなってつい手が出てしまう
それぞれについて、一つずつ解説します。
口調が強くなってしまう
口調が強くなってしまうのは、うつ病の典型的な症状の一つです。
普段から怒りっぽい方はうつ病ではありませんが、以前より人当たりが強くなったり人を寄せつけなくなったりしたならうつ病を疑ってみる必要があります。
身の回りの物を壊してしまう
うつ病の人は気分が不安定になりがちです。
憂鬱な気持ちで沈み込む事も多いものの、内側にストレスをためきれなくなり、ストレスのはけ口として身の回りの物を壊してしまうことがあります。
物を壊すことで一旦は心に落ち着きが戻ってきます。そのため、再びストレス過剰となった際にまた物へ当たってしまい、習慣化してしまう傾向もみられるのです。
カッとなってつい手が出てしまう
うつ病の人がストレスを正常に処理できなくなると、怒りの感情が芽生えた時に抑えきれなくなってしまいます。
周囲に暴力として振るわれることもあれば、自分の体を噛んだりかきむしったりする自傷行為に走ることもあります。
大きなトラブルに発展する前にうつ病の専門家に相談することがオススメです。
次に、うつ病の疑いのある方へ周囲の人間ができることを3つ挙げます。
うつ病の疑いのある方へ周囲の人ができること
- 信頼されている人が話を聞く
- ストレスを感じにくい環境を用意する
- 病院へ相談する
それぞれについて、一つずつ解説します。
信頼されている人が話を聞く
うつ病の疑いのある方は、その方が信頼している人へ心を開いてくれやすいです。
患者さんのご両親やパートナーなど、長年一緒に過ごしてきた人に対してならば、心を落ち着けて話をしてくれる可能性が高いです。
とはいえ、不自然に優しく接したり、無理に話を引き出そうとすればかえってうつ症状の悪化をまねくことがあるため、適度な距離を保って接するよう注意してさし上げて下さい。
ストレスを感じにくい環境を用意する
うつ病の疑いのある方は、ストレスを感じにくい環境を整えてあげることでストレスを緩和させられます。
- リラックスできる時間を用意して緊張状態から解き放ってあげる
- 栄養のある食事で患者さんを内側から支えてあげる
こうしたことでうつ症状が少しずつ和らいでくるでしょう。
病院へ相談する
うつ病の治療には周囲のサポートが不可欠です。しかし、それだけだと心身共に限界がきます。
お困りの際はぜひ、当病院をお頼りください。風邪や体調不良などと同様にお気軽に病院をご利用ください。
専門医がプロの視点と技術でお悩みを傾聴し、少しでも症状が和らぐ方法を見つけます。
精神科へ連れていくことが本人を傷つけることになるのでは?と心配な場合はこちらの記事を参考にしていただけると、やんわりと受診してもらうヒントになるかと思います。
まとめ
今回は、うつ病の人がとる行動の特徴・原因と、うつ病の疑いがある場合、周りの方ができることについて解説させていただきました。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
- うつ病の人が攻撃的になると、言動が激しくなり暴力に発展することがある
- うつ病の疑いがある場合、信頼されている方が話を聞いたり生活環境を変えると症状が改善することがある
- 周囲の人間だけで支えきれなくなったときは専門医の力を使う
私たち博友会も「精神科救急医療」体制が整っております。もしご家族にうつ病のような症状があり、お困りの際は一度ご来院頂ければと思います。
社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。
平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。
駐車場も完備しておりますので、お車でもお越し頂けます。