都会では、典型的なインドア派でスポーツ弱者であった私が、北海道ではガーデニングを楽しみ、小型バイクにまたがり富良野を駆け巡り、美瑛の丘の小高い公園の木立ちにハンモックを吊るして、十勝連峰を眺めながら読書、ときには湖畔のサイトでキャンプをします。
また、我が家の裏手を流れる空知川にはこじんまりとしたカヌーポートがあって、夏のあいだ、ここで魚釣りをしたり、ときにはインフレータブルカヤックやパックラフトを浮かべて、川面を揺蕩いながら、数キロ先の町までのんびり川くだりをします。
しかしながら、北海道の本当の魅力は冬です。豪雪地帯で知られるこの地域には、良質なスキー場が至るところにあり、近場のスキー場まで車で 15 分。スキーやスノーボードには乗れない私でも、スノースクートを用いれば、見渡すかぎりの青空と地平線にまで広がる白銀の世界に包まれて、パウダースノーのゲレンデを滑ることができます。
もちろん暮らしに多少の不便はありますが、不自由はありません。むしろその不便さを気軽に楽しむ心の余裕さえ生まれました。人生のどこかでいちど都会の生活を手放してみて、私たちとともに生き方・暮らし方のシフトチェンジをしてみませんか。