「死にたい、死にたいと感じ、精神的に限界かも…」
「双極性障害と診断されたが、家族に言えてない」
「双極性障害の治療に取り組むために薬を服用するようになってからめまいがよく起きる」
このような悩みや不安を抱えていませんか?
双極性障害の治療法を誤ってしまうと、回復が遅くなるだけでなく、症状を悪化させてしまう可能性もあります。
この記事では、双極性障害の正しい治療法について、精神科病院の視点からお話しています。
もしも、「双極性障害で悩み、ストレスを感じている」と思ったなら、ぜひこの記事を読んでみてください。早めに医師に相談すればすぐに改善するかもしれません。
目次
双極性障害(躁うつ病)の主な治療方法とは?
双極性障害は、早期発見がポイントです。
双極性障害は再発を繰り返すと、病期のスパンがだんだんと縮まってしまいます。
そのため、早い段階で治療を行い、再発させないことが重要です。治療方法は大きく分けて、薬物治療と心理社会的治療があります。
薬物治療
双極性障害では薬物治療も重要です。躁状態やうつ状態を改善することはもちろん、再発を防ぎ症状を安定させ、日常的なつらさを軽減します。
現在の薬物治療では「気分安定薬」と、「抗精神病薬」が用いられます。症状がおさまったからと言って、自己判断で薬を飲むことをやめてしまうと再発に繋がるケースが多いです。薬を飲むのは大変かもしれませんが、専門医が定めた期間飲み続けるようにしましょう。
心理社会的治療
心理社会的治療は、薬物治療と併用して回復に向かっていく治療法です。
双極性障害を改善させるためには、この治療法は欠かせなくなります。
心理教育 | 心理教育の意義は、病気を自らでコントロールできるようにすることです。そのため、本人自身が病気を理解することが必要になります。 再発を繰り返すと、自分で病気を認識できなくなり、心理教育ができなくなります。 なので、早期に発見し取り組むことが重要です。 |
家族療法 | 家族療法の意義は、家族と共に回復を目指すことです。 躁の状態のときは眠らずに動き続けるほど活動的なため、家族への負担は大きいものになります。家族の理解を強め、協力の体勢が治療には必要不可欠です。 |
認知療法 | 認知療法の意義は、ポジティブな思考の習慣を身につけることです。 うつの状態のときは、悲観的になり自分を責めてしてしまいます。そのため、小さなことからでも自分を褒め、肯定的に考えることが重要です。 |
対人関係・社会リズム療法 | 対人関係・社会リズム療法の意義は、生活リズムを整えること・人間関係からのストレスの軽減です。 対人関係療法では、人間関係の現状のストレスを改善することで再発を防止できます。 また、良い人間関係を構築するには、周囲の病気に対する理解の強まり。サポートに繋がります。 社会リズム療法により生活リズムを整えることで、自分の心情のリズムの把握にも繋がります。 |
双極性障害(躁うつ病)の薬物治療について
長期間かけて回復に向かっていく治療法です。
この治療法は、自らが病気だと認識し、飲み続けることが重要になります。
気分安定薬 | 躁とうつの両方の状態の回復に効果を発揮 |
抗精神病薬 | 気分安定薬と服用すると躁の状態に効果を発揮 |
双極性障害(躁うつ病)の主な治療の副作用や危険は?
薬物治療では、服薬による副作用が発生する可能性があります。
気分安定薬
以下のような症状が出た場合、一刻も早く専門医にご相談ください。
炭酸リチウム | 手足の震え・のどが渇く・下痢・尿量の減少 |
カノレパマゼピン | 眠気・めまい・全身倦怠感・運動失調・発熱・頭痛・のどが渇く・顔面浮腫 |
バルプロ酸ナトリウム | 傾眠・ふらつき・吐き気・食欲不振・腹痛・全身倦怠感 |
ラモトリギン | 傾眠・めまい・発疹 |
抗うつ薬
双極性障害のうつ状態に、誤って抗うつ薬を服用してしまうと、躁転(躁状態が突然現れること)が起きる可能性があり非常に危険です。
しかし、双極性障害はうつ病と間違って診断されやすいため、使用されてしまうことが多々あります。
そのため、周囲への確認と自分の状態をしっかりと医師に伝えることが重要です。
副作用としては、くちが渇く・便秘・眠気・胃腸障害・頭痛があります。
まとめ
【薬物治療】 | 気分安定薬:躁とうつの改善抗精神病薬:躁の改善 |
【心理的社会的治療】 | 心理教育:自らが病気を理解し、自分でコントロールできるようにする 家族療法:家族の理解を強め、家族と一緒に改善に向かう 認知療法:ポジティブ思考を身につける 対人関係・社会リズム療法:人間関係のストレスを減らし、生活リズムを整える |
【気分安定薬の副作用】 | 主に、のどが渇く・傾眠・倦怠感・めまい |
【抗うつ薬の危険性】 | うつから躁が急に出現する躁転が起きる |
社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。
平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。もしあなたが「双極性障害」で苦しいと感じていらっしゃるのでしたら、一度診察にいらしてください。
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