引用画像:Qlife
エビリファイ®︎とは、抗精神病薬の第三世代として、大塚製薬が1988年に開発し、現在までに日本を含めた60以上の国と地域で統合失調症、躁状態、うつ病、小児の自閉症スペクトラムなどの疾患に使用されています。
ドパミンパーシャルアゴニスト作用という新しい薬理作用を持ち、脳内でドパミンが過剰に放出されているときには抑制的に働き、ドパミンが少量しか放出されていないときには刺激する方向で作用し、結果としてドパミン神経を安定化させます。
エビリファイ®︎の作用・効果
エビリファイ®︎は、ドパミンd2受容体に対する高い親和性を有しながら、そのシグナルを完全に遮断しない薬。
この作用により、エビリファイ®︎はドパミンが多い場合は抑制的に作用し、逆に少ない場合は活性化いする方向に働きます。
このアプローチは、第一次世代、第二世代までの作用と全く異なる方法論の薬です。
脳内の神経伝達物質であるドパミンなどの受容体に作用し、幻覚・妄想などの症状を抑え、不安定な精神状態を安定させます。
やる気がしない、何も興味が持てないといったような状態を改善させます。
また、抑えることのできない感情の高まりや行動などの症状を改善します。
ビリファイ®︎のジェネリック製品は?
エビリファイ®︎のジェネリック製品として以下があります。
「アリピプラゾール」という名称で、各製薬会社から販売されています。
- 武田テバファーマ
- 共和薬品工業
- 日本ジェネリック
- キョーリンリメディオ
- 東和薬品
- 日医工
- 大原薬品工業
- 高田製薬
- ニプロ
- ニプロESファーマ
- Meiji Seikaファルマ
- 陽進堂
- 沢井製薬
- 日本ジェネリック
エビリファイ®︎の服用上の注意
- 眠気、注意力、集中力、反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。
- アルコール(飲酒)は薬の作用を強めることがありますので、注意してください。
- 生活の破たんなどの社会的に不利な結果を招くにもかかわらず賭博(ギャンブル)を繰り返す、病的な性欲の亢進、過剰で無計画な買い物を繰り返す、暴食をするなど、衝動が抑えられない症状(衝動制御障害)があらわれることがあります。
※これらの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
エビリファイ®︎の副作用
主な副作用として、不眠、神経過敏、不安、傾眠、アカシジア(じっとしていることができない)、振戦(手足の震え)、流涎(よだれが出る)、体重増加などが報告されています。
※このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まとめ
今回は、躁うつ病の治療薬として用いられる「エビリファイ®︎」について紹介しました。
体の気になることなどございましたら、身近なかかりつけ医にご相談ください。
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