社会医療法人 博友会

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落ち込みやすい・過眠・人間関係に疲れたときはうつ病なの?

落ち込みやすい・過眠・人間関係に疲れたときはうつ病なの?

この頃ずっと落ち込みやすくて何だか人間関係にも疲れた気がする…。

そんなストレスを抱えながら過眠の傾向がみられた人は、うつ病に当てはまるかどうかセルフチェックしてみましょう。

非定型うつ病の可能性もありますので、ぜひ参考にしてください。

これってうつ病?気になる症状をチェック

これってうつ病?気になる症状をチェック

一般的に「うつ病」といえば、激しく落ち込み食欲は減退し不眠になりやすいとされています。

一方、うつ病と同じく落ち込みやすい特徴を見せながら、過眠や特定のイベントに対するエネルギーがある点が「非定型うつ病」の特徴だといわれています。

自分の興味関心があることに対しては楽しむことができるため、一見すると何ら問題がないように思われがちな非定型うつ病。

しかし、見てわからない症状を持つことから、人に理解されにくく「甘えている」というレッテルを貼られてしまいがちです。

では、どのような症状が見られると非定型うつ病の可能性が疑われるのでしょうか。

以下の事柄に当てはまるかどうかセルフチェックしてみましょう。

気分の落ち込みはあるが、好きなことは楽しめる

自分の関心事に対しては問題なく楽しんだり活動したりできる点が特徴的です。

自分にとっての「抵抗を感じる対象」から離れることで、気分が解放されるためと考えられます。

過眠

不眠はうつ病に非常に多くみられる症状ですが、非定型うつ病の場合は過眠になりやすいといわれています。

寝すぎてしまうため周囲から「寝すぎ」「怠けている」と誤解を受けやすいかもしれません。

食べ過ぎ

うつ病の場合、目立って食欲が落ちていく時期があるため痩せてしまいやすいといえます。

しかし、非定型うつ病は過食傾向にあることから太りやすく、周囲から病気の存在をわかってもらいにくいことが多々あります。

身体に鉛のような重さを感じる

ひどく疲れやすく、身体に鉛のような重さを感じやすいのも非定型うつ病の特徴の一つです。

身体が重く感じることから疲れやすく、布団から起き出せないという流れができあがってしまいがちです。これが過眠症状と結び付く可能性も考えられます。

夕方以降から調子が悪くなりやすい

うつ病の代表的な症状の一つとして日内変動があるため、うつ病の人は主に日中帯に激しい落ち込みや集中力の低下を見せることが多くあります。

同じ落ち込みや集中力低下でも、夕方から夜間帯にかけて症状が現れやすいのが非定型うつ病の特徴です。落ち込みやすい病気でも時間帯が違うので注意してみてみましょう。

他責の念を感じやすい

うつ病の場合、自責の念が非常に強い傾向があるため、自分をひどく責めていらだつことが多々あります。

非定型うつ病の場合は他責の念が強く出やすいとされており、他者に対するいらだちから心が乱されやすくなってしまうのです。

他者の行動や言動に繊細になりすぎることから、人間関係に疲れた状態にもなりやすいです。

うつ病ではない「非定型うつ病」とは?

うつ病ではない「非定型うつ病」とは?

長期に渡る激しい落ち込みや憂うつ感をメランコリー型うつ病といい、食欲減退や不眠、集中力の低下なども一般的な症状になります。

非定型うつ病の場合は、気分の落ち込みが見られるものの自分が強く関心を持っていることについては落ち込みから回復しやすい点が特徴的です。

うつ病非定型うつ病
気分が激しく落ち込む落ち込みはあるが関心事に対しては元気が出る
入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など不眠傾向がある過眠、寝ても熟睡感がない
食欲不振が顕著なため体重減少につながりやすい過食の傾向がみられるため体重増加につながりやすい
落ち込みやすい時間帯は朝から日中帯落ち込みやすい時間帯は夕方から夜間帯
全身の倦怠感特に手足に鉛のような倦怠感
頭の回転が鈍ることによる集中力の低下他者の言動や行動を原因とするイライラ

非定型うつ病になりやすい人の特徴

非定型うつ病になりやすい人の特徴

どういった人が非定型うつ病になりやすいのか、内情をひもといてみましょう。

非定型うつ病は20代から30代女性に多く見られる

あくまで傾向ではありますが、比較的若い年齢層の女性に非定型うつ病が起こりやすいといえます。

会社における人間関係上のストレス、結婚や出産からに伴う深い悩みなど、ライフスタイルに関わるストレスが過多になりやすい時期であることも、非定型うつ病を誘発する原因でしょう。

摂食障害などを併発する可能性がある

摂食障害は大きく拒食と過食に分けられますが、非定型うつ病によくみられるのは過食の方です。

その原因はストレスを紛らわせるためであることが多く、周囲との関係性をうまく構築できなかったり評価を気にしすぎたりすることで誘発されやすいといえます。

非定型うつ病はどう治療する?

非定型うつ病はどう治療する?

非定型うつ病を含めた病気を治療するためには、次に挙げるような方法を用います。

1.自分自身の状態を理解する

何とかして以前のような普通の生活に戻りたいと切望している非定型うつ病の人は多くいますが、元に戻るための一歩として「自分の現状を把握する」ことが重要になってきます。

悩まされている症状が非定型うつ病によるものであること、心身をよく休ませる必要があることなど、自分の状態を理解し受け入れることが肝心です。

2.投薬治療を受け入れる

対症療法にはなりますが、投薬によって気分を鎮めたり睡眠状態をコントロールしたりする薬が処方されることがあります。

医師のアドバイスに基づいて薬を適切に使うことも、現状の辛さを緩和するためにとても大切なことだといえます。

3.日常生活は普段通りに行う

医師の診察を受け投薬治療を続けながら、日常生活を普段通りに送ることも重要です。

家事や仕事など、完璧にこなす必要はないので自分のできる範囲内でこなしていきましょう。

日常をベースとした治療を目指すことが大切なのです。

4.食事は規則正しく摂取する

過食から太ってしまった人のなかには、痩せようとしてさらなる摂食障害を招いてしまうケースもみられます。

ぜひ意識したいのは、バランスを考えた食事を三食きちんと摂取するということです。

食生活を習慣づけることで身体の調子も元通りになっていくので、「規則正しく」を念頭に食事を摂ることを心がけましょう。

まとめ

若い女性層に多くみられる非定型うつ病について、当院ではじっくりお話をうかがうところから治療をスタートしていきます。

いきなり薬を出して診察が終わるのではなく、その人が非定型うつ病になった背景事情をよく聞き取ることこそ大切だと考えているからです。

もし、非定型うつ病ではないかと心配になった場合は、訪れる人のこころと身体に寄り添う当院までご相談ください。

また、非定型うつ病についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事も参考になります。

女性がなりやすい「非定型うつ」とは?特徴や原因を解説

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