うつ病は「心の風邪」と言われているように、今や誰でもなってしまう身近な心の病気です。
その症状は、眠たくても眠れないといったような不眠症状から、自傷や自殺企画などと幅広い症状があります。
涙もろくすぐ泣いてしまうというのもその中の一つで、うつ病が進行している可能性があります。
本記事では、うつ病と涙の関係性や受診の目安などを解説していきます。
目次
すぐに泣いてしまうのはうつ病の初期症状かも
- 「最近急に涙もろくなった」
- 「ちょっとしたことですぐ涙が出てくる」
このような症状はうつ病が進行している事を示唆している可能性があります。
特に、泣く症状は女性に多く見られ、今までは泣かなかったような場面でも泣いてしまいます。
心当たりがある方は、以下の初期症状リストも見てみましょう。
うつ病の初期症状リスト
- 意思能力が落ちる
- やる気が出ない
- 集中力がなくなる
- 気分がスッキリしない
- 朝なかなか起きられない
- 自己嫌悪が激しくなる
- うまく話せない
- 些細な事でイライラする
- 下痢が多くなる
- 頭部に湿疹ができる
うつ病と涙の関係性
人は感動した時や嬉しい時にも涙を流しますが、その背景には、自分ではコントロールしきれない程の感情やストレスを刺激や有害物質として受け取り、涙を通して身体から排除しているからだと考えられます。
うつ病を有害物質と脳が認識しているのであれば、それらを排除するために涙が出ると考えることもできそうです。
(よく、泣くとスッキリするというのは有害物質を排除するという働きからなのです。)
また、うつ病の原因は脳内ホルモンのセロトニン(心のバランスを維持する働きをもつ)の機能が低下することではないかと考えられています。
つまり、うつ病になり心のバランスが維持できなくなる事で、感情をコントロールできなくなり、涙もろくなってしまうのです。
受診の目安
次にうつ病かも?と思った時に見ておきたい、受診の目安の症状を見ていきましょう。
上記の症状が2週間以上続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
- 眠れない、眠りが浅い等の睡眠障害が起きている
- 何事にも無関心で、何も楽しいと思わない
- 常に悲観的で、訳もなく涙がこぼれてしまう
- 理由もなく常に恐怖心がある
- 思考力、判断力、集中力の著しい低下
- みんなが自分の悪口を言っているように感じる
- 常に視線を感じる
- 不安感が常にある
- 動悸や頻脈、息苦しさがある
- めまいの症状がある
- 「死んでしまうのではないか」と思うことを繰り返す
「おかしいな」と思ったら迷わず病院を受診しよう
うつ病が進行していくと、死ぬことについて考える時間が多くなります。
ちょっとした失敗でも「自分さえいなければ失敗しなかった」などといった考えにまで発展してしまうのです。
また、身体面でも嘔吐や不眠、外出ができない、仕事に行けないなどの症状が出てきます。
重要になれば「動悸」がしてきたりと、非常に危険な一面も持っているので、そうならないようまずは専門の病院を受診し、カウンセリングをうけるようにしましょう。
社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。
平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。
電話番号:0125-38-8331
アクセス方法:
交通機関
◆JR⇒ 〔根室本線〕平岸駅下車(徒歩7分)
◆中央バス⇒
〔滝芦線〕〔砂芦線〕新光町停留所下車(徒歩1分)
〔高速ふらの号〕平岸停留所下車(徒歩7分)
駐車場も完備しておりますので、お車でもお越し頂けます。