統合失調症で使用される薬に「リスパダール」というものがあります。
患者さんの中には「どのような薬か不安で、飲むのが怖い」という方もいらっしゃいますので、今回はリスパダールについて記事で解説させていただきます。
作用や副作用を知り、正しく服用することで病気を回復させる、つらさを和らげることができますので、一緒に見ていきましょう。
出典:リスパダールOD錠1mg | くすりのしおり : 患者向け情報
目次
リスパダールの作用
リスパダールは通常、「統合失調症」や小児期の「自閉症スペクトラム症」の治療に用いられます。
主な作用は以下の通りです。
- 不安、緊張などの症状をしずめる
- 精神の不安定な状態を抑え、気力や関心の持てない状態を改善させる
中枢神経系に作用するドーパミン、セロトニンの機能を調整することで精神面に作用させます。
リスパダールの副作用
リスパダールの副作用を重大度に分けて紹介します。
主な副作用
- 立ちくらみ(特に飲み始めの時におこる)
- めまい
- 眠気
- 口の渇き
- 便秘
- 尿が出にくい
- 動悸
- 体重増加
など
重大な副作用
- 悪性症候群:強度の筋肉のこわばり、飲み込みにくさを感じる、急激な発熱
- 遅発性ジスキネジア:頻回なまばたき、口の周辺がピクピクけいれんする、口をモグモグさせるなど
- 麻痺生イレウス:食欲不振、吐き気、激しい腹痛、ひどい便秘など
- 横紋筋融解症:手足の筋肉が痛む、こわばる、痺れる
- 高血糖:のどが渇く、よく水を飲む、尿が多く出る
- 肺塞栓症:呼吸困難、胸痛、浮腫
など
これらの症状が出た場合、専門医にすぐご相談ください。
それ以外の副作用
- 錐体外路症状(服薬量が多い場合):指や手足の震え、体のこわばり・つっぱり、舌のもつれ
- 生理不順、乳房痛、乳汁分泌、女性化乳房
- 発疹、体重変動
など
「リスパダール」を服用してはいけない人、注意すべき人
絶対に服用すべきではない人(禁止):昏睡状態の人、バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある方、アドレナリンを投与中の方(アナフィラキシーの救急治療に使用した場合を除く)、リスパダール及びパリペリドンに対し過敏症の既往歴のある方
有益性が危険性を上回る場合にのみ服用すべき人(相対禁止):妊婦・産婦
慎重に服用すべき人(慎重投与):高齢者(65歳以上)
投与に際する指示を受けて服用すべき人(注意):授乳婦、新生児、乳児、幼児・小児、認知症に関連した精神病症状を有する高齢者
リスパダールのジェネリック製品は?
リスパダールにはジェネリック製品もあります。「リスペリドンOD錠」や「リスペリドン内用液」など。
ジェネリック製品の方が効き目が同じでも値段が安いものが多く、経済的負担が少なく済みます。
※副作用などにより処方できない場合もございます。細部は専門医の説明にてご了承いただけますと幸いです
ジェネリック医薬品ってなに?という方は、以下の記事で解説していますのでご覧ください。
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