社会医療法人 博友会

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最新!うつ病に関するニュース・要約まとめ2020年(7月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うつ病休職者の8割が病気にあらず、コロナで急増の「社会的うつ」の正体 

コロナ禍の社会生活が続く中、「社会的うつ」が増えているという。「社会的うつ」という言葉と概念を独自に定義した近畿大学教授でジャーナリストの奥田祥子氏に話を聞いた。

 

真性のうつ病ではない「社会的うつ」状態とは? 

 

新型コロナウイルス禍によるテレワーク期間中、うつ状態になる人や気分が落ち込んでしまった人が少なくないという。対面で人と会うことがなくなって孤独感や孤立感を深めたり、少し時間ができたことで職場の抱えていた問題に気づいてしまったり、というのが理由だ。

 

彼ら彼女らの多くは、テレワークから通常勤務に戻ることで仕事がうまくいかず、何らかのカタチで精神科や心療内科にかかり、うつ病休職者となるかもしれない。しかし、その大半は真性のうつ病ではなく、「病人」とまでは言えない「社会的うつ」状態に過ぎないという。

 

「過重労働、パワハラなどの職場の問題でストレスをため、悩んでいる人が自覚する、うつ病に似た軽い症状が、医学的な診断基準に該当しないのに、軽症の『うつ病』と診断され、会社を休職すること」だという。

つまり、仕事が原因で軽くうつっぽくなった人が精神科や心療内科に行って軽症の「うつ病」の診断書をもらい、うつ病休職者となることを指す言葉が「社会的うつ」なのだ。しかし、重症化する前に休めるのなら真性のうつ病よりもいいような気がする。ところが、社会的うつは深刻な問題をはらんでいると指摘する。

 

「『うつ病の診断書』という免罪符によって、職場の問題が労働者の『心の病』という個人の問題に安易にすり替えられている。過重労働やパワハラから、不当人事、違法な退職強要まで、さまざまな問題がまったく改善されることなくです。企業は労働問題の解決をおざなりにしたまま、対外的に健康経営をアピールするために、メンタルヘルス対策を充実させている。しかし、充実させるほどうつ病の患者数は増加し、うつ病休職者が増えるという皮肉な現象が生じているのです。

 

ところが、実際はうつ病ではない人がうつ病で休職し、『心の病を患った人』というレッテルを貼られることは、その後のキャリア形成に悪影響を及ぼします。また、休職中の休業補償は企業と国の折半です。『社会的うつ』によって国も社会も経済的な損失を被っています」

今まで放置されてきた「社会的うつ」問題。コロナ禍を経たことで、ますます増加する傾向にあると指摘する。

 

企業など雇用する側は、労働問題の解決に真剣に取り組む。そして、働く側は「病人」となって職場の問題を個人の問題として背負い込むことなく、過重労働やパワハラを企業へ堂々と訴えていく。ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代はその変革のチャンスであると、奥田氏は指摘する。

ダイヤモンド オンラインより

 

 

慶應大学病院 うつ病に対する最新治療「rTMS治療」を実施中 

rTMS治療は薬の効かないうつ病(治療抵抗性うつ病)への新しい治療法です。

 

慶應義塾大学医学部では薬物治療を十分に行っても改善しない「治療抵抗性うつ病」に対する反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS治療)による臨床研究を開始しました。rTMS治療とは、うつ病に対する最新の治療法で副作用が少なく、治療抵抗性うつ病に対しても一定の治療効果が認められている非侵襲的な治療法です。

 

(1) rTMS治療とは? 

rTMS治療とは下記の特徴をもつうつ病の最新治療です。

 

副作用が少ない

治療抵抗性うつ病にも一定の効果が認められる

入院をせず、外来で行うことが可能

 

しかしながら日本ではまだ、実施できる施設は限られています。

当院でのrTMS療法においては、新型コロナウイルス感染対策として来院時の検温・十分にスペースをとった治療および治療毎のアルコール消毒を実施しています。

 

(2) どんな方が参加できますか? 

抗うつ薬を十分量十分期間使っても症状が改善しないうつ病の方が対象になります。

「今はうつの症状はないけど再発するのを予防したい」、「双極性障害のうつが続いている」といった方は参加いただくことはできません。

その他の細かい点につきましては担当者より改めてご説明をさせていただきますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。

 

(3) どのくらいの費用がかかりますか? 

本治療は「臨床研究」の枠組みで行っているので、rTMS治療にかかる費用はありません。一方で通常の通院と同様に、受診料やお薬代などはご負担いただきます。

 

(4) どの様な特徴がありますか? 

現在様々な機関でrTMS療法を受けることができますが、本研究によるrTMS療法は以下の様な特徴があります。

 

症状改善後に、再発を予防するための「維持療法」も行っています。

MRIナビゲーションを用いることで、より精密なrTMS刺激が可能です。

臨床研究という枠組みにより、rTMS療法への費用負担はありません。

 

(5) どうやったら受けられますか? 

以下よりお申し込みください。お申し込みを頂いた皆様に、担当者よりお電話および書面で本治療について詳細に説明をさせていただきます。最終的に、ご納得を頂いたうえで初めて参加が可能となります。

「やるかどうかを決めてはいないけど、興味はある」といった形で説明を聞くだけでももちろん問題ございません。少しでもご興味のある方は、ぜひ以下よりお申し込みください。

申し込み及びご質問フォーム:https://forms.gle/hAxe3LawHxGN81L18

治療内容の詳細はこちら:http://psy.keiomed.jp/mtr-lab_mri-tms-eeg.html

PR TIMESより

 

 

うつ病に効く? 気分が沈んでいる時に食べるべき物 

食欲不振の対処方法……食事で気分を上げることは可能? 

何となく気持ちが落ち込んでしまうことは、誰にでもあるものです。気持ちが沈んでいると食欲もわかず、それでも気分を上げるためには、無理をしてでも何か食べた方がよいのか、また、眠気覚ましのコーヒーのように、沈んだ気分を上げてくれる食べ物はないかと考える方もいるようです。

 

沈んだ気持ちを上げてくれる食材があればご紹介したいところですが、残念ながら、抑うつ気分をすぐに解消してくれるような食材はありません。もちろん嗜好の問題で、「好きな食べ物を食べれば気分が上がる!」という人もいますので、食べる楽しみを気分転換に利用できる人は試してみるのもよいでしょう。

 

また、食欲がなくどうしても食べられないのが一時的なものであれば、無理をすることはありませんが、「お腹がすいて機嫌が悪い」ということは少なからずあるものです。精神的なものだけで、消化不良のような症状がなく身体の調子は悪くないのであれば、なるべく食べられるものは食べた方がよいと思います。

 

うつ気味・落ち込みやすい人は食欲がありすぎる傾向も 

「好きな食べ物を食べて気分を上げる」という方法を肯定したばかりではありますが、元気を出す方法として好きなものを食べることを挙げる方は、意外なことに、気分が沈みやすい傾向の方であることが少なくありません。

 

「気分が沈みやすい人」というと、どちらかというと食の細い痩せ型の人を想像する方が多いのではないかと思います。しかし実際には、どちらかというと過食傾向で太り気味な人の方が、気分が沈みやすい傾向にあるといわれています。

 

さらに、気分が沈みやすく、うつ病や慢性的なストレスを抱えている人ほど、生活習慣病の罹患率が高いという報告もあります。これらは食が悪い形でのストレス解消法になってしまっているケースといえるかもしれません。

 

では、気持ちの落ち込みやストレスが高いと、どうして太りやすくなるのでしょうか。気持ちが沈んだり、ストレスを感じたりしている状態では、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりと、不眠症状も抱えがちです。眠れないことから生活習慣が乱れ、慢性的な生活の乱れから生活習慣病になりやすい生活スタイルになってしまうことも考えられます。

 

うつ病の人のグループは健康な人のグループと比べてHDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いという結果を得ているとし、うつ病とメタボリックシンドロームに何らかの関連があるのではないかと指摘もされています。痩せている人にこそうつ病が多いと思っていた人も多いと思いますが、意外な結果ですね。

 

もちろん、そもそもの落ち込みやストレスの原因が、健康的な生活リズムを保てないほどの激務などの場合もあるでしょう。きっかけがどこかは見極めにくいかもしれませんが、いずれにしても不健康に陥る原因や悪循環は、どこかで断ち切りたいものです。

 

気持ちの落ち込み・うつ気味を予防・改善するための栄養素 

うつ病とメタボリックシンドロームに上記のような関連性があるとすれば、肥満予防の食事を摂れば、うつ病を始めとする気持ちの落ち込みにも一定の効果があるとも考えられます。

 

さらに、うつ病予防のためには「ビタミンB群」や「葉酸」「ビタミンD」を摂ることやアミノ酸のトリプトファンを摂ることもすすめられています。また面白いことに緑茶をよく飲んでいる人にはうつ病患者が少なかったという報告もあります。疲れたときには緑茶を選んでみるのもよいかもしれません。

 

また、気持ちの落ち込みに効果的とも考えられているバナナやチョコレートなどは、確かに疲れたときに脳の血糖値を上げるためのカンフル剤にはなりますが、うつ傾向というほど気分が沈んでしまったときには残念ながら大きな効果は見込めません。

 

バナナにも含まれるトリプトファンがセロトニンを増やすという報告はいくつかありますが、トリプトファンはバナナ100g中に10mg含まれているのに対し、ご飯100g中には35mg。とりわけバナナに多いわけでもなさそうです。上記の通り、バランスよく栄養を摂ることがやはり大切ではないでしょうか。

 

 

食事・食生活だけではない心の健康に大切なこと 

憂うつな気分の解消やうつ病予防のためには、食事以外にも大切なことがあります。可能であれば、憂うつな気分の原因をはっきりさせ、その問題との付き合い方、距離の取り方などを根本的に考えてみること。

 

仕事や人間関係、家族との関係など憂うつな気分の原因は様々でしょうが、ただ沈んだ気持ちを抱えているだけでなく、どうすれば少しだけでも改善できそうか、気持ちが落ちつく見方はないかなどを考えてみることも大切です。

 

また、大声で歌ったりスポーツをしたりするなど、自分が楽しめるストレス解消法を試してみるのもよいでしょう。

 

誰にでもできる簡単な方法としては、古典的に感じるかもしれませんが、朝は必ず朝日を浴びることを心がけるといったことも有効です。朝日を浴びると脳に「朝ですよ!」という信号が送られ、体内時計がしっかりとリセットされ、リズムが整います。

 

この状態で朝食を食べると、さらに生活リズムが整います。朝食は午前中のエネルギー源となるだけでなく、生体リズムを整える上でも大切なのです。

 

また、うつ病を含め、気持ちの落ち込みの予防法は、肥満予防やメタボリックシンドローム予防と重なるところも多いです。厚生労働省も、うつ病を極めて重要な健康問題と考えてサポートの強化を進めているようですが、心の病気は目に見えるものではないだけになかなか周りの理解も得られにくいもの。ぜひ、しっかり予防したいものですね。

ALL Aboutより

 

もしかしてうつ病? 最悪の状況で心が危うくなったときの3つの対処法 

コロナ不況で収入が減った人、仕事がなくなった人の話は、とても他人事とは思えない。

 

フリーランスは基本的に受け身の立場だから、しばらく誰からも連絡がこないと、「自分自身が不要不急の存在では?」と不安が増すばかりだ。

 

もしも人生の歯車が狂ったとき、マイナス感情から抜け出して次の一歩を踏み出すためにはどうすればいいのだろう?

 

心に刻んでいるのは次の言葉だ。

 

終わりよければ全てよし。

何が起きても最後によかったと思えるものが得られれば、人生は幸せよ。

それは最後までどうなるかわからない。

つまりどんな人生にも希望があるの。

 

次の言葉にも励まされている。

 

将来への不安がとれない人はこう考えるといいわ。

 

1, ほとんどのことは何とでもなる。

2, 何ともならないときは人生の転換期。

 

新しいことを始めてみればいい。

だいたい1で稀に2のパターンなのでほとんど心配いらないわよ。

ダイヤモンド オンラインより

 

 

笑気ガスにうつ病やPTSD、アルコール依存症などの心の病を治す効果を確認 

昔から「笑う門には福来る」ということわざがあるが、 リラックスした状態の時に出る笑顔には何らかのパワーがあるのかもしれない。

笑気ガス(亜酸化窒素)を吸入すると心地良い気分になり、痛みや外部の刺激を減少させる効果があると言われているが、その笑気ガスが、うつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、アルコール依存症といった心の病を治すことができるかもしれないという。

その治療効果が明らかになって以来、すでにいくつかの小規模の治験が行われ、現在はさらに大規模な治験でその効果を確認中であるそうだ。

 

笑気ガスにうつ状態の改善効果が 

笑気ガスは「亜酸化窒素」のことで、通常は酸素と混合して使用される。これを吸入すると顔が弛緩して笑っているように見えるから”笑気”と呼ばれるようになった言われている(諸説あり)。

発見されたのは、1772年のことで、当初はパーティなどを盛り上げるために使用されていたそうだが、1795年に麻酔作用があることが明らかになってからは、医療の現場で重要な役割を果たしてきた。

「2014年に発表された研究」によると、笑気ガスを抗うつ剤が効きにくいうつ病に対する治療薬として使える可能性が明らかになった。ごく初期の治験の結果によれば、たった1度、短時間処方するだけで、うつ症状に急速な改善が見られ、その効果は数日間持続したという。

こうした笑気ガスの抗うつ作用は、古くからの麻酔薬であり、やはり精神疾患に対する治療効果が期待されている「ケタミン」のそれに似ている。「N-メチル-D-アスパラギン酸」という脳内のタンパク質受容体を阻害するのだ。

 

笑気ガスを吸うとトラウマ体験が記憶に残りにくい 

2014年の研究以来、笑気ガスの治療効果についてかなりの研究が行われてきたが、特に興味深いものはトラウマに関するものだろう。

 

2016年、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)の研究チームによって、トラウマを与えるような映像を見た人に笑気ガスを処方するという実験が行われた。するとそれから数日間、そのトラウマ記憶が蘇る回数が少なくなるらしいことが分かったのだ。

トラウマ体験をした直後に笑気ガスを服用すると、脳の記憶固定プロセスが不安定になり、トラウマ体験の記憶が脳内に根づきにくくなる。——これが、笑気ガスによるトラウマ緩和作用のメカニズムに関する仮説だ。

この研究チームはさらに、依存症につながるもっと古い記憶に対しても、同じような作用が得られるかどうかを検証している。

たとえば、アルコールの報酬記憶を活性化させた直後に笑気ガスを投与し、それによって長期的な依存行動が減少するかどうか確かめられた。さらにケタミンを使った同様の実験も行われた。

 

笑気ガスを使った退役軍人のPTSD治療実験で効果を確認 

今回、シカゴ大学病院(アメリカ)とスタンフォード大学医学部(同)の研究チームによる最新の研究では、退役軍人のPTSDの治療が試みられている。

PTSDを患う3人の退役軍人に、笑気ガスと酸素が半々の混合ガスを1時間吸入してもらうという実験が行われた。

その結果、それから数時間後に2人からPTSD症状が緩和したと報告があったとのこと。そのうち1人では、1週間以上も効果が持続したそうだ。

ただし、残りの1人ではそこまでの効果は現れず、服用後ほんの数時間だけ改善したと報告されただけで、24時間以内に元の状態に戻ってしまった。

こうした効果をより詳しく確かめるため、現在、重度のPTSDを患う退役軍人を対象に、より大規模な第2相試験が行われている。

笑気ガスの治療効果を発見したピーター・ナジェル氏によると、現時点で長期的な治療効果があるかどうかまでは不明だが、短期的にはPTSD症状を和らげたり、自殺衝動のような急性症状を和らげる効果を証明できるかもしれないとのことだ。

カラパイヤより

 

以上ニュースのまとめでした。

 

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