「寝る時に音楽を聴くのはよくないって聞いたけど、本当なの?」
寝る時に音楽を聴くこと自体は悪いことではありません。しかし、睡眠に適さない音楽もあります。また、聴き方を間違ってしまうと睡眠の質を低下させたり、難聴に繋がることも…
そこで今回は、寝る時に音楽を聴く際、どのような音楽であれば眠りやすいのか、安全に音楽を聴くための方法についてなど解説させていただきます。
記事の後半では実際にオススメの音楽を聴いていただける場所もあるので、ご活用ください。
それでは、さっそく紹介していきます。
目次
結論:寝る時に音楽を聴くのはいいが聴きすぎはだめ
寝る時に、寝付きの良くなる音楽を聴きながら寝るのは問題ありませんが、聴きすぎると睡眠が浅くなったり、難聴に繋がったりと危険性もあります。
では、どういった音楽は寝付きが悪くなってしまうのでしょうか?
寝付きが悪くなる音楽
寝付きが悪くなる音楽は、「歌詞がある音楽」「激しい音楽」などです。
歌詞がある音楽は、音楽だけでなく「言語」として捉えるため脳が活性化してしまいます。また、激しい音楽も同様に脳を活性化させ、寝つきを悪くするだけでなく睡眠の質を下げることも。
歌詞の無い、静かな音楽を聴いたとしても聴きすぎには注意が必要です。
寝る時には聴きすぎがだめ
2021年、米テキサス州ウェイコにあるベイラー大学は睡眠時に音楽が及ぼす影響についての研究結果を発表しました。
この研究ではイヤーワーム(頭にこびりついた音楽が頭の中で繰り返し再生されること)について研究しており、週に1回以上夜にイヤーワームを経験する人は、睡眠の質が悪くなる可能性が6倍に跳ね上がるとのこと。
つまり、音楽を聴く時はタイミングが重要であり、寝る直前に音楽を聴き過ぎるとイヤーワームにより睡眠が浅くなってしまうということです。
イヤホンで寝る場合は難聴に注意
近隣住民や家族への配慮から、イヤホンやヘッドホンで寝る前の音楽を聴く人も増えています。最近のイヤホンなどはノイズキャンセリング機能がついているものも多く、一見すると寝付きを助けてくれそうに感じますよね。
しかし、タイマーを設定せずにイヤホンやヘッドホンで朝まで音楽が鳴り続けると、難聴の危険性が高まります。
寝る前にイヤホン・ヘッドホンで音楽を聴く場合は音量を小さめに、タイマーやプレイリストなど、自動的に再生が止まる環境を作ってから聴くようにしましょう。
寝付きを良くする音楽とは?
気になるのは寝付きを良くする音楽ですよね。ここではまず、寝つきを良くするメカニズムを軽く解説した後に、オススメの音楽を紹介させていただきます。
副交感神経に働く音楽のチカラ
音楽には、副交感神経を優位にする効果が期待されており、副交感神経が優位になることでリラックス効果や睡眠の質を向上することができます。
眠れない時のオススメの音楽
眠れない時にオススメしたい音楽は「自然音」と「クラシック」の2種類です。
自然音とクラシック音楽は、著作権フリーもしくは著作権切れになっているものも多く、音楽配信サイトやYouTubeなどで公開されていることが多いです。ここでは、その一例をご紹介します。
洞窟を流れる川の音
雨の音
森の音
焚き火の音
クラシック集
どうしても眠れない場合は一度精神科へ相談しましょう
音楽を聴いても眠れない、考え事をすると不安な気持ちが強くなり、朝を迎えてしまうなど、辛い症状がある場合は一度専門医にご相談ください。
気付かないうちに強いストレスによって心がダメージを受けている場合もあります。自己判断は難しいため、一度お問合せいただけますと幸いです。
まとめ
今回は寝る時の音楽に焦点を絞りお話しさせていただきました。最後にポイントを振り返りましょう。
- 寝る時に音楽を聴くのはOK、ただし聴きすぎはNG
- イヤホン・ヘッドホンで聴きながら寝る場合はタイマーをかけて難聴を防止する
- 寝付きを良くするには「自然音」か「クラシック」がオススメ
- それでも眠れない場合は専門医へ相談する
社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。
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