レボメプロマジンは、気持ちの高ぶりや、イライラ、不眠などの症状を抑えるために使用される薬です。フェノチアジン系(プロピル側鎖)の定型抗精神病薬です。とくに、不安感や興奮状態をしずめる作用が高く、睡眠作用も強いほうです。
レボメプロマジンの製造元
田辺三菱製薬株式会社
レボトミン散10%・レボトミン散50%
レボトミン顆粒10%
レボトミン錠5mg・レボトミン錠25mg・レボトミン錠50mg
共和薬品工業株式会社
ヒルナミン散50%
ヒルナミン細粒10%
ヒルナミン錠(5mg)・ヒルナミン錠(25mg)・ヒルナミン錠(50mg)
鶴原製薬株式会社
レボメプロマジン錠25mg
レボメプロマジンの適応
統合失調症の陽性症状を改善するためには、脳内で働いているドパミンの作用を抑えることが有効です。ドパミンは、ドパミン受容体(D受容体)との結合することで作用します。その中でも、統合失調症ではD2受容体(ドパミン2受容体)が重要です。
薬によってあらかじめD2受容体を阻害させておくことで、ドパミンと受容体の結合を抑止することで、統合失調症の症状を軽減させる効果が期待できます。
気分を落ち着ける作用があるので、統合失調症のほか、躁病やうつ病などいろいろな精神症状の改善に使われます。寝つきをよくする作用もあるので、不眠に用いることもあります。
陽性症状(妄想、幻覚、幻聴、混乱、興奮)によく効きますが、陰性症状(感情鈍麻、思考・意欲減退)にも有効です。
レボメプロマジン服用上の注意
1.【下記の項目に該当する方は、診察時に必ず医師と相談する】
・持病やアレルギーがある。
・心臓病、肝臓病、腎臓病、褐色細胞腫、動脈硬化症、てんかん、呼吸器系の病気がある。
・別に薬を飲んでいる(精神系の薬以外も含む)
2.【他の薬の飲み合わせに注意する】
・他の安定剤など脳の神経をしずめる薬といっしょに飲むと、作用が強くなりすぎたり、副作用が強まるおそれがあります。
・降圧薬との併用では、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。また、ある種の吐き気止めとの併用により、内分泌異常や手のふるえなどの副作用がでやすくなります。
・アルコールといっしょに飲むと、眠気やふらつき、立ちくらみなどの副作用がでやすくなります。
レボメプロマジンの副作用
以下の様な副作用が報告されています。
・眠気がしたり、注意力や反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は注意してください。
・薬の影響で体温が異常に上がることがあります。熱射病や熱中症を起こさないよう、高温の場所での作業、激しい運動、また夏の暑さに注意してください。
その他、手のふるえ、体の硬直、つっぱり、発汗、口の渇き、尿が出にくい、便秘、頻脈、血圧低下、立ちくらみ、動悸、頭痛、めまいなどがあります。
社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。
平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。
電話番号:0125-38-8331
アクセス方法:
交通機関
◆JR⇒ 〔根室本線〕平岸駅下車(徒歩7分)
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〔滝芦線〕〔砂芦線〕新光町停留所下車(徒歩1分)
〔高速ふらの号〕平岸停留所下車(徒歩7分)
駐車場も完備しておりますので、お車でもお越し頂けます。