統合失調症とは、思考、知覚、感情、言語、自己の感覚、および行動における他者との歪みによって特徴付けられる症状を持つ精神障害の一つ(Wikiより)
とされています。
つまり、統合失調症とは、【脳機能のバランスが崩れ、さまざまな症状が出る病気】です。
かつては、精神分裂病と呼ばれていましたが、平成14年に統合失調症に変わりました。
統合失調症が起こるメカニズムや原因、病型、症状に関する用語についてまとめてみました。
統合失調症が起こるメカニズムについて
・神経伝達物質 過剰になり神経伝達に異常が起こることで発病すると考えられる
・シナプス 神経細胞と神経細胞の接合部位
・ドーパミン 神経を興奮させる働きをもつ
・セロトニン 行動を抑制する働きをもつ 攻撃性の調整などにかかわる
・ノルアドレナリン 神経を興奮させる働きをもつ、恐怖や怒りや感情などにかかわる
統合失調症が発病する原因について
・ストレス 環境やライフステージの変化、病気など原因になる
・環境変化 転校や転居、親の離婚などがストレスの原因になる
・対人関係 転校や転居などがストレスの原因になる
・身体疾患 遺伝に関係があるといわれている。
・体質 病気のなりやすさや体質的なもろさにストレスが加わりバランスを崩し発症すると考えらる。
・性格・気質 内気、控えめ、神経質だが無頓着などの人がかかりやすい傾向がある
統合失調症の病型について
・破瓜型(解体型) 主に思春期から青年期にかけて発病。陰性の後、陽性症状が出て慢性化する事が多い
・緊張型 青年期に急に発病し、大声で叫んだり、異常行動がみられる
・妄想型 30歳是後に発病し、幻聴や妄想中心
・分類不能型 異なる亜型の症状が混在する症状
統合失調症の症状
・陽性症状 幻視や幻聴、妄想、話題の飛跳、奇妙な行動、不眠、感情の不安定など
・陰性症状 感情・意欲の低下、思考力低下、過剰な睡眠、極端な疲労、ひきこもりなど
統合失調症【陽型】の症状
・睡眠障害 夜眠れない不眠になる。
・不安 気持ちが落ち着かない、ドキドキする、心細いなどの症状
・いらいら イライラしたりする焦りが長く続くこともある
・幻聴 実在しないものが聞こえる症状で、多く見られる
・幻視 実在しないものが見える症状だが、現れるのは稀
・妄想 ありえない事を事実だと完全に信じる事 一人で複数の妄想の発症も
・思考障害 思考にまとまりがなく、会話が支離滅裂になる
・自我意識の障害 自分の行動や考えが誰かに支配されているように感じる症状
・抑うつ 気分が落ち込んで活動したくない、何もする気がしない症状
・倦怠感 いつもの生活が送りづらいと感じる疲れた感覚やだるさ
・異常行動 激しく興奮し大声で叫ぶ、目的のない運動や無意味な言葉を繰り返すことがある
統合失調症【陰型】の症状
・感情の障害 周囲に対して無関心、表情や声の感情表現が乏しいなど
・感情の鈍麻・平板化 他人と視線を合わせない、他人に共感しなくなるなどの症状
・無気力 感情の起伏が乏しくなり、何もしたくなる症状
・引きこもり 他人との関りを避け自室に引きこもる。一日何もすることなくぼんやりすごす症状。
・パニック発作 パニック障害と似た発作がおこることがある
・認知機能障害 普通に読書できない、集中力や記憶力が低下する症状
統合失調症の経過について
・前兆期 脳に疲れがたまる時期。陽性症状で不眠や不安などが現れる
・急性期 脳が混乱している時期。陽性症状で幻聴や幻覚、妄想などが現れる
・消耗期(休憩期) 脳の疲れがとれていく時期。陰性症状で無気力などが現れる。
・回復期 脳のバランスが回復していく時期。陽性症状で、周囲への関心が現れる。
統合失調症に似た症状の病気
・気分障害 躁うつ病の躁状態の陽性症状、うつ状態が陰性症状に類似する
・人格障害 統合失調症型人格障害が似た症状を表すことがある
・身体疾患 脳腫瘍、ウイルス性脳炎、側頭葉てんかなどから似た症状が現れることも
・薬物の使用 麻薬や覚せい剤の使用による幻覚や妄想が類似する
以上、統合失調症の原因や症状についてまとめでした。
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